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この度は【大事なお知らせ】ということで久しぶりに公開記事を書かせていただいております。
Twitter等のトレンドでご存知の方も多いと思いますが、この度のpixiv・FANBOXの利用規約改訂に伴い、一部の投稿が11月いっぱいで非公開になります。
基本的な内容としては、
『無理矢...
2022-11-15 12:06:56 +0000 UTC
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このワケの分からない呪いを浄化する。
そう、あの男は言ったはずだ。
なのに何故、こんなことをする必要があるのか。
がっちりと顎を掴まれ、唇をこじ開けたメイジの舌は逃げようとしていた舌に絡みついては執拗に粘膜同士を擦り合わせてくる。
頬の裏側から顎上まで舌の表面でたっぷりと舐れれば、呼吸を整える余裕すらもなかった。
「ん、ぅ……っ、ふー……っ」
口の中いっぱ...
2022-11-13 15:15:58 +0000 UTC
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――学生寮、昼下りの自室前廊下。
「明日、政岡の誕生日?」
「そーだよ、何かしてあげなよ」
「そーだそーだ、絶対当日アンタになにかしてもらえるって期待してそわそわしてて目も当てられないんだからね」
同じ声、同じ顔でこちらを見上げてくる生徒会会長補佐結愛、乃愛。俺にはどっちがどっちだか未だ見分けが付かないが、この際置いておこう。
問題はその内容だ。
――政岡の誕...
2022-11-06 11:00:00 +0000 UTC
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いつだって、俺はあの二人から置いていかれていた。
「美甘、こっちだよ」
「おせーよ美甘! ノロマ〜!」
「ま、待ってよ……っ! 二人とも、ずるいよ、足早いよ……っ!」
物心ついたときには背は越されてたし、ただでさえ二人の成長期が早かったのがあるだろうが、幼い頃のその差はとてつもなく大きく感じた。
重たいランドセルを背負ったまま、二人においつこうとするけどどんどん...
2022-10-23 10:32:57 +0000 UTC
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これの続きではありますが、未読でも大丈夫です
前作→相馬と付き合ったら【http://nanos.jp/589423/novel/10/284/】
◆ ◆ ◆
放課後、部活が終わりそうな時間帯になる度に落ち着かない気分になる。
待っとけ、と言われるがまま大人しく校門の前で待ってる俺ってすげー健気。本当。
あいつの部室で待っとくのが一番早いけど、あいつが来んなっていうので仕方なく校門前で待つこと数分。
ぞろ...
2022-10-09 09:58:51 +0000 UTC
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「あ、阿賀松先輩が……風邪……っ?!」
「みたいだよ。びっくりするよね、あいつも一応人間だったらしいよ」
「……」
某日。学生寮四階・ラウンジにて。
俺は縁と仁科からそんな話を聞いてただド肝を抜かれた。縁と概ね同じ感想ではあるが、阿賀松が体調崩すことなんてあるのか。
「やっぱ気になる?」
「……え?」
「弱ってる伊織、見たくない?」
「い、いえ……そんな」
「ええ? そ...
2022-10-02 11:36:40 +0000 UTC
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某日、自室前にて。
「あ、あの……裕斗先輩」
「ん?」
「これは一体……」
「ああ、その袋か? 齋藤に似合いそうだと思ってさ。ま、ちょっと早い誕生日プレゼントだと思って受け取ってくれよ」
裕斗が部屋に遊びに来たのはまだよかったが、毎回こうもプレゼントを用意されると流石に申し訳ない気持ちが勝ってくる。というかそもそも、俺の誕生日は数カ月先なんだけども。
愛らしい袋に...
2022-09-24 18:47:58 +0000 UTC
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正直に言おう、俺は花鶏が苦手だ。
あの声で準一さん、と呼ばれると妙な感覚に陥る。というかそもそも何を考えてるのかわからないのだ。
最初はまだ良かった。ただ変わった人だと思えたからだ。
なのに。
「おはようございます、準一さん」
「おわっ!!」
自室の中、やることもなく窓の外を眺めて朝日が昇るのを観察していたときだ。いきなりふうっと耳元に息を吹きかけられ、飛び上...
2022-09-11 12:08:35 +0000 UTC
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「スレイヴ」
「なんだ」
「少し頼みたいことがあるんだが、ちょっといいか?」
昼下りの宿屋のロビー。
丁度これから出かけようとしていたイロアスに呼び止められる。
こうしてお使いを頼まれるのはいつものことだ。だから俺はすぐに「ああ、構わないぞ」と返した。
だけど、どうやら今回は少しワケアリのようだ。
イロアスに渡されたのは片手でも抱えられるほどの小箱だった。その小...
2022-09-04 12:01:23 +0000 UTC
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それはある日の休日のことだった。
いつものように俺の部屋にはナハトがいて、『お目付け役』という名目でソファーをベッド代わりに寝転がっては携帯ゲームをしている。
『毎回持ち運ぶの面倒だから』というナハトにより段々と俺の部屋にはナハトのゲーム機やら本やらが持ち運ばれており、すっかりリビングのソファーはナハトの専用ソファーと化していた。
正直な話、迷惑だと思ったことは...
2022-08-20 12:50:13 +0000 UTC
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「海でも見に行くか」
ホテルの部屋、その窓から外を見下ろしたまま知憲さんはそうぽつりと口にした。
つまらなさそうに、さして興味もなさそうに。
九月下旬、じわりと蒸すような夜。薄く開いた窓から吹き込む生暖かい風が心地よかった。
俺は知憲さんが行きたいというのならどこにだってついていくつもりだった。
だから、考えるよりも先に「行きたいです」という言葉が口から飛び出...
2022-08-06 20:37:23 +0000 UTC
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ミンミンと頭の上、耳の裏っ側からセミの鳴き声が聞こえてくる。
亡霊になってからというもの、暑さを感じなくなるのなら便利なのかも知れない。そう考えていた時期が俺にもあった。が、実際はどうだ。
刷り込まれたイメージや記憶はまだ俺にとっては鮮明で、虫の声や木々の隙間から零れる日差しを浴びるとやはり夏を感じてしまう。
それを言うと、花鶏は「死んでからも尚、生を感じられ...
2022-07-17 12:00:00 +0000 UTC
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「尾張、俺を縛ってくれないか」
そう、人の手を握りしめたまま目の前の男――政岡零児はやや頬を赤らめて迫ってくる。その鼻息は荒く、どう見ても正気でないことは一目瞭然であった。
休日の午後、梅雨明けの爽やかな陽気が窓から差し込んでくる生徒会室内。相変わらずゴミ溜めのようなそこには幸か不幸か目の前のSM趣味の赤茶髪の男と俺の二人きりだ。いや本当こんな場面誰かに見られて...
2022-07-03 11:52:56 +0000 UTC
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深い森の中、一匹の魔物の腹を内側からカッ捌いて飛び出せば、イロアスとナイトが心配そうな顔をしてこちらを見ていた。
「……」
「す、スレイヴ」
「スレイヴ殿……」
俺はというと、怒りすらも通り越して冷静ですらあった。
この森に入ってからと言うもののイロアスたちは無視してなぜか魔物に一点集中で狙われ、このザマである。非戦闘員とはいえただの荷物持ちであるが、念の為腰に...
2022-06-26 16:13:37 +0000 UTC
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何故、こんなことになってしまったのか。
いや、原因は分かっていた。悪いのは俺だ。
目の前、向かい合う栫井と志摩を見てただ胃がキリキリと痛くなる。
「なんでお前がいるわけ? てかどの面下げて齋藤会いに来てるの、お前」
「……はあ」
「ちょっとなにそのため息、ていうか今俺の顔見て吐かなかった? なに? ため息吐きたいのはこっちなんだけどなんでお前がそんなリアクションす...
2022-06-19 12:00:16 +0000 UTC
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「奈都、こんなところにいたのか」
「準一さん……」
「日向ぼっこか? 気持ち良さそうだな」
「ええ……まあそんな感じです」
奈都と色々あってから、ふと奈都の姿が見えなくなると心配になって探す癖がついていた。
そんなとき、大体決まって奈都は自分の部屋か、樹海の奥にいるのだ。
そして今回も樹海で日光浴をしていたようだ。どこを見ても四方八方背の高い木々で囲まれた森の奥、手...
2022-06-12 11:58:09 +0000 UTC
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縁の部屋。必要最低限の家具しか置かれていないその生活感の希薄な寝室、その精子と血で汚れたベッドの上に俺は転がされていた。
「は、ぁ゛……ッ、ふ、ぅ゛、ぐ」
口の中に溜まった血が混ざった唾液を吐き出す。ぎちぎちと手首を拘束するバンドが邪魔で、ただされるがままに腰を打ち付けられる度に頭の奥を太い鉄杭で刺されるような刺激に視界が揺れた。
「はー……っ、本当に締まりいい...
2022-06-05 12:00:00 +0000 UTC
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生きるとは、我慢の連続である。
――なんて、どこかの誰かが言っていたが、確かにそのとおりだと思う。
「ッ、ひ、ぅ゛……ッ」
「おいユウキ君、テメェなに逃げてんだよ」
「ご、めんなひゃ、ぁ゛……ッ! ぅ゛、あ゛……ッ!!」
後ろ髪を手綱かなにかみたいに引っ張られ、背後位で犯される。肛門の感覚などないに等しい。
阿賀松伊織は咥えていた煙草を悪戯に俺の臀部に押し付け、...
2022-05-22 10:12:08 +0000 UTC
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今日もよく働いた。“あいつ”に鉢合わせになる前に早めに帰ろう。
そう更衣室で着替え、ああそういえば休憩中に飲みきれずに冷蔵庫に突っ込んだジュースがあったのだと思い出した俺は一度スタッフルームへと戻ることにした。
そろりと扉を開き、念の為“あいつ”がいないのを確認してスタッフルームに足を踏み入れる。
そして冷蔵庫を開き、俺の名前が書いてあるボトルと、ついでに笹山...
2022-05-15 10:49:31 +0000 UTC
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「おい、どういうつもりだ」
「え?」
「え、じゃねえよ。……これ、お前の仕業だろ」
いきなりうちのクラスまでやってきたと思えば、そう栫井が突きつけてきた新聞記事を見てトラウマが過る。
もしかしてまたデタラメな記事を書かれているのだろうか、そう薄目で突きつけられたそれに目を通す。そして、そこに大々的に書かれたトップニュースを見て吹き出しそうになる。
「ふ……『副委員長...
2022-05-01 11:00:00 +0000 UTC
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「ノクシャスさん、今日はありがとうございました」
「ありがとうございましたって、ここでお別れするつもりかよ」
夜、ノクシャスと食堂で食事を終えたあと。
食事前で改めてお礼を言えば、ノクシャスはそう笑うのだ。そういうつもりではなかったが、どうやら気が早すぎたようだ。
なんだか恥ずかしくなり、「い、いえ」と慌てて首を横に振ればノクシャスは「ま、いいけどよ」とそっぽ向...
2022-04-17 13:16:28 +0000 UTC
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岩片のやつがどこでなにをしようが俺には関係……ないこともない。どちらかといえばある寄りだろう。
それでも岩片の行動を制限するつもりもないし、寧ろ俺が何言ったところで好き勝手するのも目に見えている。
だからあいつのすること成すことには基本口を出さないようにしていたのだが。
「だからって、なんでそうなるんだよ」
「なにが」
「なにがって、俺がお前のこ……恋人のフリだっ...
2022-04-10 13:10:18 +0000 UTC
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――面白いもの見つけた。
そういう十勝に呼ばれてやってきた生徒会室には灘がいた。
「齋藤君、どうも」
「あ……こんにちは、灘君」
「お、和真! 丁度よかった、なあ見た? これ」
そう言いながら生徒会室のデスクの影から持ち出したのは紙袋だ。
もしかしてそれが俺に見せたいと言っていたものなのだろうか。そろりと近づき、中を覗き込んだ俺はそのまま固まった。
「と、十勝君こ...
2022-03-27 11:00:00 +0000 UTC
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――知憲のことは忘れろ。
――お前はあいつに洗脳されてる。
――お前のそれは恋愛感情なんてものではない。お前の恐怖心を、他人を思いやる気持ちを、それを誤認させて自分の思い通りに操ってるだけだ。
――本当にお前がしたいことはなんだ?
――……本当に望んでることは?
「望んでる、こと……」
頭の中、ずっと巡っていた。裕斗の言葉が、裕斗の声が。
芳川会長に対する感...
2022-03-20 12:22:17 +0000 UTC
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朝、身動ぎをしようとして体が思うように動かないことに気付いた。
背中から腰までに回された腕にがっしりと体を抱きしめられていたのだ。
頭上から小さな寝息が聞こえてきて、くっつくように密着した背中越しに伝わってくる心臓の音とその熱に不思議と緊張は緩んだ。
それから、そっと回された自分よりも一回り程大きなその手にそっと触れる。自分の身丈の半分以上ある大剣を握るその指...
2022-02-27 11:00:00 +0000 UTC
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なにもない休日というのはどれほど振りだろうか。ここ最近は平日休日も関係なく阿賀松から呼び出されることがしょっちゅうだっただけに余計、あの男がいない、それも学校も休みなんて夢でも見てるんじゃないか。そんな風に思えるほどだった。
それも、あの男がいないのには訳がある。安久から盗み聞いた話によると、どうやら阿賀松は今旅行中のようだ。大型連休でもないのに旅行ってなんだと...
2022-02-20 08:38:42 +0000 UTC
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自分の身に異変が起きてるのは明らかだった。
そして、エースの話を聞いて余計具合が悪くなっている自覚もあった。
「……っ、エース」
エースに助けを求めたところでエースも分野外であることは分かっていた。
けれど、藁にも縋りたい。そんな不安を自分が抱えていたということなのだろうか。
子供還りしたようなことを口にしても、エースは笑うわけでも馬鹿にするわけでもなくただじ...
2022-02-13 11:00:00 +0000 UTC
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今日の習い事も終わり、天気もいいので薔薇たちの様子でもみにいこうかと中庭へと向かっている途中のことだった。
「よお、王子様」
後方から馴れ馴れしい声が飛んでくる。そこにいるのが誰なのか、振り返らずとも分かった。
聞こえなかった振りをしてそのまま通り過ぎたかったが、声に反応して立ち止まってしまった今その手は使えないだろう。渋々振り返れば、そこには金髪の男が相変わ...
2022-01-30 14:45:51 +0000 UTC
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男同士の痴情の縺れなど、できることなら見たくもない。
なにが悲しくてこんなことになってるのか。
――学園内、岩片の部屋の前。
「あいつと会わせろよ!」
そう言って掴みかかってくるやたら女みたいな顔の男は岩片がツマミ食いした男である。か細い腕とは裏腹に、やはり男は男ということか、その力はなかなか強い。
辺りには人気がないお陰で悪目立ちせずに済んだが、問題はここ...
2022-01-22 19:27:35 +0000 UTC
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次の目的地である街に着くには山を抜ける必要があり、一日二日の野宿を覚悟した方がいいだろう。
そう口を開いたのはメイジだった。
別に野営も珍しいことではない。今回はきちんと食料も調達している。風呂だって、川があれば水浴びもできる。大した問題はない。
シーフとメイジはベッドがなければ嫌だとゴネていたが、それもいつものことだ。そんなやつらを、イロアスは「途中に街があ...
2022-01-16 15:29:07 +0000 UTC
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